泊まれる本屋さんで一泊

本が好き、だから宿泊してみた

小さい頃からどちらかといえば、家で過ごしていたいインドア派、大人になってからお出かけも好きになったけれど、やっぱり本が好きという質を持っているので、本屋さんには結構足を延ばします。
私が暮らしていたところには絶対になかった、いえ、東京だって数少ないと思うのだけれど、宿泊できる本屋さんがあるのをご存知でしょうか。
私、念願かなってその泊まれる本屋さんを体験してきました。

「BOOK AND BED TOKYO」という所です。
本屋さんに宿泊する?なんてすごく不思議な事なのですが、すごく楽しかったのでみなさんにもぜひ体験していただきたく、ちょっとご報告します。

本好きにはたまらない雰囲気の書店

池袋駅西口から徒歩2分程度で到着する本屋さんです。
隠れ家的存在なんですが、この本屋さんが入っているビルの外看板に、ちゃんと名前があります。

飲食店も結構多いスポットなので食事してからちょっと行くか!という感じでも楽しめるでしょう。
雑居ビルの中、7階ワンフロアが「BOOK AND BED TOKYO」です。
エレベーターを降りるとちょっと不思議な雰囲気です。
ロックがかかっている扉、そして壁、スタッフの姿など有りません。

しかしよく見ると呼び鈴があり、鳴らしてみると壁が開き!レセプションカウンターが登場、なんだかこういう仕組みってドキドキワクワクします。
壁の中に隠された秘密図書館のようなイメージです。

壁の奥には本がぎっしり

最大キャパは30名というこの本屋さん、共用スペースがあり木の本棚に本が並んでいるという感じ、ぎっしり詰まっていないので本を探しやすくできています。
お客さんは思い思いのソファに座り本を楽しんでいます。

それほど広い空間ではありませんが、しっかりとデザインされているのでギュウギュウに詰まっているという感覚はなく、のんびり過ごせる快適区間です。
照明が落ち着いているので、心も穏やかに過ごせそうな雰囲気、この建物の内部だけ異空間です。

静かに音楽がかかる中、本をチョイスして椅子に座るとスタッフの方が「明るさは大丈夫ですか?」と聞いてくれます。
これはこの先、ライトの照度がどのくらい必要か?参考にするという事でした。

お泊りのベッド

穴くらのような空間があり、そこに二段ベッドがあります。
本が好きな人って、押し入れの中に入ったような感じで本を読みたいという人、結構多いんです。
私もその一人ですが、狭くて集中できる空間にはそれぞれに灯りがあり、本を読んでもよし、寝てもよしという快適空間です。

天井は吹き抜けになっていて、体を起こせば隣のベッドが見えるのですが、寝転がると気になりません。
ちなみにここの本は非売品、図書館のようにお返しする本です。
ここで試し読みして購入するかどうか決めてもいいでしょう。

共用スペースも快適

共用スペースにはソファがあり、足ごとのせるような感じで本をゆったり楽しめます。
パソコンやスマートフォンも操作可能、このフロア内はWi-Fiになっているので安心です。
カセット式コーヒーメーカーはカセット150円で飲めるようになっていますし、トースターまであります。

トイレもシャワールームも共用ですがあります。
ベッドで寝ている際の音についてですが、もちろん天井吹き抜けでベッドがそこにズラリ、仕切りが低いので体を持ち上げれば隣が見えるという状況で、音に関してもいびきや寝息等聞こえます。

カプセルホテルで聞く位の音、と考えておくとイメージしやすいかもしれません。
誰もいない空間ではなく、誰かいる空間こそ安心できるという人には向いていると思いますが、寝るときにはプライベート空間が欲しいという場合、ちょっと不向きかもしれません。
私はここ、大好きなので結構通いますが、それほど音が気になるタイプじゃないのかもしれません。