
福岡の治安を考える
福岡に関するイメージとしてかなり知られているのが「治安が悪い」ということです。
確かに東京に引っ越してからもニュースで暴力団の抗争らしき事件が伝えられたり、凶悪な犯罪が起こっているようなことを福岡がらみで知ったりします。
どうして福岡は治安が良くないかということについてはいろいろな意見があるのですが、その最も大きな理由となっているのは福岡県内にある5つの暴力団でしょう。
福岡県内に住んでいるとそうした暴力団関連の話というのは非常にありふれたものであり、ちょっとガラのよくなかった同級生や同窓生がそうした組織や下部組織に入ったということもなんとなく伝え聞くこともあります。
ただ治安面ということ全体について言わせてもらえば、実際のところ生活をしていて常に事件を見かけるというほどひどくはなく、統計を見ても人口あたりで事件が起こる割合は大都市圏である東京や大阪の方が上になっています。
福岡の場合には人口が多いことと昔ながらの大きな暴力団組織が複数あること、それに地理的に中国や韓国が近いことから国をまたいだ犯罪組織が出入りをしやすいことなどが犯罪発生件数を増やしているのではないかと思われます。
警察も本気でヤクザ対策をしています
ネタのように言われてしまうこともありますが、福岡ではかなり本格的に暴力団対策がされていたりします。
例えば福岡県警は各学校にパンフレットを配り、若い年代の人がヤクザ関連の人に勧誘を受けないようにするという予防対策をとっています。
かなり長期的な対策方法ですが、とりあえず新たに暴力団に入ろうという人がいなくなれば人材がいなくなって組織が立ち行かなくなるだろうという作戦です。
私自身も学生時代にそうした暴力団と関係を持ってしまったら先にどういった運命があるかということを詳しく教えてもらった記憶もあり、相当本腰を入れた対策が取られていることがわかります。
福岡や北九州では年間に起こるヤクザ関係の事件として、一般住宅への発砲や手榴弾などの爆発物の利用などかなり過激な方法がとられているので、そこに暮らしている人なら誰でも無関係でいられるわけではないのです。
福岡県内にも治安のよい地域があります
同じ九州~福岡エリアといってもどこもみな同じ治安状況と言うわけではなく、ちょっとの地理の違いでかなり環境が変わることもあります。
福岡の中でも治安がよくないと言われているのは主に北九州の地域で、比較的南側に向かうほど治安はよくなっていくという特徴があります。
福岡県内の中でも治安がよいとされているのが太宰府市で、日本有数の観光名所「太宰府天満宮」のある周辺は福岡でもかなり民度の高い暮らしやすい土地として挙げられています。
この地域に暮らす単身世帯なども多く、安心して生活ができる環境が整っています。