福岡の農産物

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福岡ではたくさんの野菜がとれます

福岡というととんこつラーメンや明太子といった加工した食品が有名ですが、おいしい地元野菜がたくさんとれる場所でもあります。

一番知名度が高い農産物としては福岡名産のいちご「あまおう」ですが、他にもお茶やたけのこといったものも全国的に生産量が多い地域として知られています。

「あまおう」とは福岡県内にある農業総合試験場で開発された品種で2005年から登録をされるようになり以降は全国的に超高級ブランドとして出荷されるようになりました。

「あまおう」の開発以前にも「とよのか」という名前のいちごがあったのですが、「あまおう」はさらに発色がよく味も安定的な品質を保てるということで今では福岡を代表する農産物にまでなっています。

あまおうの一番の特徴は1つずつの粒の大きさで、高級品になるとパックではなく2つや4つといった単位で販売をされています。

贈答用のものでは1箱2パックで3000円~5000円くらいの値段になることもよくあり、高級果物としていまやメロンに代わる人気商品としての位置にまで登っています。

玉露茶の生産量は全国1位

お茶の産地というとほとんどの人が静岡を一番に挙げるかと思いますが、実は玉露に限って言えば福岡は全国第1位の生産量となっています。

日本国内の国産玉露のうち50%は福岡産のもので、全ての緑茶生産量で見ても全国6位という立派なお茶の産地です。

福岡のお茶ブランドとして一番有名なのが「八女茶」で、全国どこに行っても購入をすることができるようになっています。

八女茶として作られる玉露は甘みと濃くがあり、口にふくむとうまみが広がる大変品質のよいものとして、全国茶品評会で10年連続で農林水産大臣賞を受賞するほどとなっています。

福岡でお茶の栽培が始まったのは1423年(応永30年)からとされており、宋に仏教を学びに行った僧たちが持ち帰り寺の周りで栽培をするようになったのが始まりなんだそうです。

福岡のご当地野菜

京野菜や大和野菜のように、福岡にもその土地でしか作られないご当地野菜がいくつかあります。

いくつか名前を挙げていくと「かつお菜」「合馬たけのこ」「久留米長なす」「三毛門かぼちゃ」などといったものです。

中でも福岡のご当地野菜としてよく紹介されているのが「かつお菜」で、見た目はグリーンリーフに近い緑色の葉物野菜ですが、食べるときには煮物にしてお雑煮などによく入れられます。

北九州独特の野菜とされているのが「三毛門かぼちゃ」で、こちらは表皮が茶色で中の黄色の発色がよく、水分量が多いのが特徴のかぼちゃです。

三毛門かぼちゃを使った天然のジャムなども農地では販売されており、本州などとは違った料理や特産品として食べることができます。