
意外に寒い福岡の気候
福岡について他の出身地の人と話をしていると必ず出てくるのが「九州って暖かくていいね」というようなことです。
確かに北海道や東北地域に比べれば降雪量はないですし「暖かい」と言ってもよいレベルなのかもしれませんが、だからといって一年中快適に過ごせる気温かと言われればそれは違います。
おそらく日本列島の南側に位置していることから、他の地域から見れば沖縄と同じような感覚なのかもしれません。
そのせいで観光で福岡を訪れる人のほとんどが薄着しか準備して来ないということがよくあります。
緯度で比較をすれば北九州地域は関西とほとんど同じくらいにあるので、初めて訪れる人はあまり「九州=暖かい」というイメージで来るのはよした方がよいでしょう。
特に冬の時期などは降雪こそはほとんどありませんが玄界灘からの風の影響でかなり冷えが厳しいので厳重な寒さ対策をしておくことをおすすめします。
逆に夏場は他の地域と比較してもかなり「暑い」と感じるくらいに気温が上がるのでそれも気をつけてください。
最近ちょっと困っているのが黄砂の影響
九州の気候とは少し違うかもしれませんが、意外に他の地域に知られていないのが「黄砂」の影響です。
最近は中国大陸からのPM2.5や黄砂の流れがいろいろ取りざたされていますが、その影響を最も多く受けているのが北九州の地域です。
特に春先になるとどうしても濃度が高くなるので、日によっては景色全体がぼんやりと曇ったように見えるようにもなってしまいます。
福岡に暮らしているよくあるのが、お花見シーズンに外出をしようとしたら外の景色が真っ黄色に霞んでしまっているというようなことです。
福岡市内では「視程」という肉眼で見通せる距離のことがよく気候ニュースで伝えられるのですが、ひどくなると5キロ以下にまでなってしまうこともあります。
ちなみに視程は10キロを下回ると景色が全体的にぼやけるので、5キロというのは相当前が見えにくいという状態です。
九州地域でも特に福岡と長崎はもろに影響を受けることになるので気になる人は注意をして気候情報をチェックしておくことをおすすめします。
場合によっては防護用のメガネやマスクも使いましょう。
福岡の暑い夏
福岡の気候を語る上で欠かせないことのもう一つが夏の暑さです。
毎年というわけではありませんが九州地域では記録的な猛暑となることもよくあり、全国でもトップクラスの気温上昇になったりします。
九州地域は全般的に雨量が少なく湿度が低いためどうしても太陽光が照りつけると温度が上がりやすく、かなり急激な暑さに見舞われることになります。
急激な温度上昇の影響からゲリラ豪雨が発生することもよくあり、油断して外出をしているとひどい目にあってしまうこともあります。
出かけるときには水分補給ができるように必ず飲み物を携帯し、かつ急な気候の変化に対応できるように簡単な雨具も持ち歩くようにするのがコツです。
なおゲリラ豪雨は1時間くらいで通りすぎるのでもし雨具がないときに襲われてもすぐにどこか建物に避難をすれば大丈夫です。