幕末気分を味わう旅

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プチ歴女を目指してみよう

以前から歴史に興味を持つ女性が増えてきているとは聞いていましたが、2015年になってからというものとうらぶの影響でますます「歴女」は増え続けていますね。

私自身学生時代は正直あんまり歴史の授業は好きではなかったのですが、社会人になってから周りの勧めもあって歴史的な建造物を一緒に回ったりしているうちに段々と詳しくなり、自分だけでも一つの趣味として楽しむようになってしまいました。

私の故郷九州・福岡では幕末期に長州藩・薩摩藩と幕府との対立が起きたという歴史的出来事もあり、新しく都内で出会った歴女たちからは「うらやましい!」と言われたりします。

ただ長州藩は山口県ですし、薩摩藩は鹿児島県と宮崎県の一部なので、ピンポイントで幕末の歴史建造物があるかというと福岡は決して恵まれているわけではないんですね。

福岡の有名な幕末建造物というと、もっとも有名なのはやはり太宰府天満宮で、坂本龍馬や西郷隆盛、土方久元がここを訪れて反幕府運動の拠点としてというふうに伝えられています。

歴史的なターニングポイントとなった薩長同盟のための布石を作った場所として子供のときに詳しく教えてもらった記憶があります。

東京でも見れる幕末の歴史

そんなことを知っている私にとって都内でも特に思い入れが強いのが桜田門です。

歴史の教科書でもかなり大きく取り上げられている「桜田門外の変」ですが、これは当時の幕府大老の井伊直弼が水戸と薩摩の脱藩浪士たちに暗殺されたという大きな事件です。

事件の大きさもそうですが「桜田門外の変」という名称そのものがなんとなくロマンあふれる字面であることから、歴史が得意でなかった人でもなんとなく頭に入ってしまう言葉になっています。

さてその桜田門ですが今も都内に存在しており、都内では東京メトロ有楽町線を使うことで「桜田門駅」に行くことができます。

桜田門駅から出て徒歩すぐのところに門はそびえ立っており、当時の事件を感じさせない落着いた佇まいを見せてくれています。

ちなみに歴史の教科書では「桜田門外の変」がかなり大きく取り上げてられているのですが、実際のところそれが起きた幕末の時期はかなり世の中全体が荒れており、桜田門のすぐ近くにある坂下門というところでも同じく浪士たちに幕府要人が襲撃される「坂下門外の変」といった事件も起きています。

旧薩摩藩蔵屋敷跡で石碑を見る

もう一つ外せない幕末の史跡として、田町駅近くにある「旧薩摩藩蔵屋敷跡」があります。

こちらは桜田門と異なり当時のような建物が残っているわけではないのですが、今も石碑に名前が刻まれたものが残っており、江戸幕府の終焉となる「無血開城」を演出した西郷隆盛と勝海舟の話し合いのシーンが石碑に刻まれています。

場所は三菱モータースの近くなので、なんとなく通りかかっただけではついビルの案内の一つかと通りすぎてしまうところですが、「第一田町ビル」という石碑の脇に堂々と飾られています。